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琴の音(ね)・36

院の小侍従(こじじゅう)、例ならぬこと大事に臥し沈みて、年月経にけりと聞えて、とぶらひにまかりたりけるに、この程少しよろしき由申して、人にも聞かせぬ和琴(わごと)の手弾きならしけるを聞きて 

◇院の小侍従=「待つ宵に更けゆく鐘の声聞けばあかぬ別れの鳥はものかは」(『新古今集』恋三)の歌で待宵小侍従と称される。石清水(いわしみず)別当光清女。母小大進。後白河院に出仕。二代后多子にも仕え大宮小侍従とも呼ばれる。 ◇例ならぬこと=病気。 ◇大事に臥し沈みて=重態になり。◇とぶらひにまかりたりける=訪問。ここは病気見舞。 ◇人にも聞かせぬ=秘曲として人にも聞かせない。 ◇和琴=六弦の琴。 ◇手弾きならしける=音楽を奏すること。曲。 

琴の音(ね)に 涙を添えて ながすかな 絶えなましかばと思ふあはれに 

※あなたの弾かれる和琴の音を、感涙にむせびつつお聞きすることです。もしあなたの病が直らなかったなら、そしてこの和琴の秘曲も絶えてしまったらと思うあわれに。 「人にも聞かせぬ」秘曲を西行に聞かせるところに、小侍従と西行との親交のほどを知ることができる。 

◇絶えなましかばと=「絶えなましかばいかに悲しからまし」が省略された形。反実仮想。小侍従の命が絶えてしまったらの意と、小侍従の伝える秘曲が絶えてしまったらの意を掛ける。

返し /頼むべき こともなき身を今日までも 何にかかれる玉の緒ならん

※琴を弾くと申しましても、この世に頼みにできるものとて何もないわが身ですのに、今日まで何の因縁によってこのように生きながらえてきた命でありましょう。

◇こと=「事」と「琴」を掛ける。 ◇かかれる=「掛かれる」と「欺かれる」を掛ける。 ◇玉の緒=命。玉を貫く緒が切れやすいようにはかないことからいう。「緒」は「琴」の縁語。

■祭囃子が聞こえるー2部、第15話・約束ー

休みの日、良一が義清の家に来た。「久しぶりだな」「どうだ、学校の方は?」「まあ、ぼちぼちっといったとこかな。俺、文芸部にはいったんだ」「文芸部?」「ああ、小説や詩を書いたり・・」「そうか、おまえ、そういうの好きだったな。・・・ところで、こんど、天神祭りへ行かないか?」「天神祭り?」「おまえ、天神祭り知らないのか?」「いや、知ってる。だけど、ここから遠いだろ。歩いていくのか?」「まさか。電車だよ」「電車、電車賃いるな」「心配するなって。俺が、電車賃ぐらいはだすから」「そうか、悪いな・・・」「約束だよ。25日にな。」「・・・25日だな。分かった。」

■向日葵・・・夏といえばこの花。最近ではややこぶりのものが人気。

Cimg0610吹田市穂波町。

USBメモリーがあった。個人情報の入っていないメモリーだが、ないと困る。年とともに忘れ物が多くなってきた。 ばたばたと午前中を過ごす。今日一日を過ごすのがやっと。四天王寺の七夕祭りに行けるだろうか?→「水泳大会(記録会)」では痛いところをつかれたが、なんとか定刻に終了した。JR天王寺駅構内の「立ち食いうどん(そば)」店で、「おにぎり定食とおいなりさん(いなり寿司)」を食べる。天王寺公園を抜けて、四天王寺境内に行く。「七夕祭り」は、4日にほとんど終了していた。境内に置かれていた短冊に、「風邪がなおりますように」と書いて、笹に吊るした。

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