能・蘆刈(あしかり)⑫
津の国の難波(なにわ)の春は夢なれや蘆の枯葉に風渡りけり (西行法師 山家集)
※心ある人に見せたいと古人が詠み、わたしも歌ったあの摂津の国の難波の美しい春景色は、夢のことであったのであろうか。今、再び来てみれば、芦の枯葉をざわざわと動かして風が渡っており、何とも言えず淋しい荒涼たる冬の景色である。
◇能は藤原定家に影響されたと伝え聞くが、むしろ西行法師に影響されたのではないか。「江口」など西行法師に関する能を、世阿弥はいくつか書いている。「蘆刈」本中にある西行法師の歌は、「津の国の難波の春は夢なれや蘆の枯葉に風渡る」。「蘆刈」の舞台は、摂津国尼崎(兵庫県尼崎市)。
あら面白やぞうろう。さて葦(よし)と蘆(あし)とは、同じ草にて候か。さんぞうろう例へば、薄とも言ひ、穂に出(い)でぬれば尾花とも、言へるが如し。さては物の名も所に依(よ)りて変るよな(の)う(お)。なかなかの事、この蘆を、伊勢人(いせびと)は、濱荻(はまおぎ)と言ひ(いい)、難波人(なにわびと)は蘆と言ふ(う)。
◇物の名も所に依(よ)りて変るよな(の)う(お)=菟玖波(つくば)集連歌に「草の名も所によりて変るなり」、「難波の蘆は伊勢の濱荻」とあるによる。
■君がいた夏ー5部、第71話・トレビーゾの街ー
トレビーゾの駅にバスが着いた。「あれっ、オーナーが教えてくれた時刻と違うよ」「どれが・・?」「ほら、ベニス行きの電車が・・」「ほんとだ、あと3時間も待たなくちゃ」「3時間も待つのか」「それなら、トレビーゾの町を歩こうか」「そうだね。昨日は、夜だったから、よく街の様子がわからなかったからな」。
3人は駅舎を出て、歩き出した。
■春
←サンシュユ。
春めいてきたが、まだ肌寒い。光は、春の陽射しだ。
明日は、「卒業式」。看板を作り終えたら、じき「入学式」。子どもが作った「はんこ」を使って「菜の花の景色」を作った。「これ、なんの花か知ってる?」「知らない」。・・「菜の花」。初めて聞くようだ。
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コメント
画像はサンシュユで間違いないですよ。
秋から冬にかけて、真っ赤な実が付きます。
ありがとうございます。「ミツマタ」は、枝がみっつに分かれているんですね。(多吉)
投稿: カズ | 2009年3月12日 (木) 22時28分