謡曲・高砂の旅⑪
冴えわたる浦風いかに寒からむ 千鳥むれゐるゆふ崎の浦 (山家集 西行)
上の歌碑は、曽根天満宮(兵庫県高砂市曽根町)の霊松殿に近い方にある。曽根天満宮は山陽電鉄曽根駅前(JR山陽本線曽根駅とはかなり離れている)の北側真正面にある。立派な構えを持つ神社で、門を入ると右側に歌碑玉垣が並んでいる。宮司曽根文省氏はまだ若い人だが、なかなかのアイディアマンらしい。以前の玉垣がこわれたので新しく取り替えることになったが、単に氏子の名前を書くだけでは面白くない。郷土に因む歌を刻んだ玉垣にしたいという宮司の意向により、氏子の協力を得て実現したものという。
この西行の歌は『山家集』に「冬の歌十首をよみける」としたうちの一首である。「ゆふ崎の浦」については、多くの注釈書が備中国(岡山県)浅口郡木綿崎、現在の勇崎かとしている。岡山県の勇崎といえば現在の倉敷市玉島である。歌碑のある曽根からは少し離れ過ぎている気がする。西行には野中の清水などを詠んだ歌もあるのだが。(2008年1月6日、旅する。)
■君がいた夏ー3部、第38話・硫黄山ー
硫黄山はアトサヌプリとも呼ばれる北海道弟子屈町にある第四紀火山である。五十石駅の五十石とは硫黄運搬の為の五十石船のことで、五十石船が釧路町からここまで遡ってきたことに由来する。かつては、ここから硫黄山まで、釧路鉄道が敷かれていた。
駅舎の前に広がる草原の中で野宿をするつもりだったが、予定を変更して、車掌車を改造したかわいらしい駅舎に野宿をすることにした。
■京の散歩道⑥
円山公園に続く「知恩院」の三門(国重文)。三門はわが国最大の楼門で、従来中井家記録により1619(元和七年卯月吉日」の墨書が発見され、1619年着工、2年後完成したことが明らかになった。楼上に釈迦如来像や十六羅漢像などが安置されている。
■京から大(おお)比叡への道(雲母・きらら坂)⑤
「雲母坂」の表示がまったくない。不安に感じていたら、「曼殊院(まんしゅいん)」の表示がでてきた。「曼殊院」に行くわけではないので、向こうから来られた年配の女性に道を聞く。女性の言われたとおりまっすぐ行くと、音羽川に沿った「修学院離宮」の森が見えてきた。
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