謡曲・高砂の旅⑤
冴えわたる浦風いかに寒からむ 千鳥むれゐるゆふ崎の浦 (山家集 西行)
上の歌碑は、曽根天満宮(兵庫県高砂市曽根町)の霊松殿に近い方にある。曽根天満宮は山陽電鉄曽根駅前(JR山陽本線曽根駅とはかなり離れている)の北側真正面にある。立派な構えを持つ神社で、門を入ると右側に歌碑玉垣が並んでいる。宮司曽根文省氏はまだ若い人だが、なかなかのアイディアマンらしい。以前の玉垣がこわれたので新しく取り替えることになったが、単に氏子の名前を書くだけでは面白くない。郷土に因む歌を刻んだ玉垣にしたいという宮司の意向により、氏子の協力を得て実現したものという。
この西行の歌は『山家集』に「冬の歌十首をよみける」としたうちの一首である。「ゆふ崎の浦」については、多くの注釈書が備中国(岡山県)浅口郡木綿崎、現在の勇崎かとしている。岡山県の勇崎といえば現在の倉敷市玉島である。歌碑のある曽根からは少し離れ過ぎている気がする。西行には野中の清水などを詠んだ歌もあるのだが。(2008年1月6日、旅する。)
■七夕伝説・・・(大阪府)枚方市と交野市一帯は、古くは「交野が原」と呼ばれ、七夕伝説発祥の地として知られています。⑭
交野市南部、私市(きさいち)の西の天野川対岸を星田(ほしだ)といい、ここには星田妙見宮(みょうけんぐう)と通称される小松神社がある。妙見は北斗七星の信仰である。また、京阪河内森駅の近くには天田(あまだ)神社がある。 これらの地名と伝説については、最近では、この地を本拠とした百済王氏(くだらこにきし)による古代朝鮮文化の痕跡とみる説や、あるいは古代の道教信仰の例とする説などがあるが、のちにしばしばここを訪れた平安貴族の詩興も、このような星の伝説や信仰を育てていったものであろう。
■君がいた夏ー3部、第35話・カムイワッカ湯の滝ー
羅臼岳を下山後、羅臼の町へ移動した。羅臼町はちょっとした町で、そこで昼食をとった。そこから「カムイワッカ湯の滝」へ行った。
「カムイワッカ湯の滝」は、活火山・硫黄山の山腹から湧き出た湯が流れる温泉の川だ。全長500~600m。途中に3つの湯滝がある。登り口の泉温は28度だが登るにつれて温度があがる。30分ほどで、上流にある大きな滝壺に着く。この天然の浴槽は最深2m。高さ7~8mの湯滝の下にあり、38~70度の湯が湧出していた。硫黄が周囲の岩を黄色に染め、藻のせいで緑に見える湯がたまっているさまは幻想的であった。
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